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感想文のお手本と説明 5~6年生向け物語文
「チーム二人」 感想文例
僕はこの物語を読んでいくつか疑問に思ったり、ちょっといらいらしたりすることがあった。まず、主人公の大地のお父さんの態度だ。お父さんは、高速バスの運転手で運転がていねいで最高にすてきでカッコよかった。それが朝出勤して、夕べ飲んでいたお酒が消化できなかったということで、「酒気帯び」となり、自分から辞表を出すように言われてしまった。
僕が疑問に思うのはこのときのお父さんのとった行動だ。確かにアルコールは残っていたかもしれないけれど、『乗務の八時間前からお酒を飲んではいけない』という規則は守っていた。風邪薬を飲んでいたから、肝臓の消化能力が落ちていて「酒気帯び」になっただけのことだ。風邪薬を飲んでいることを忘れてたくさんお酒を飲んだのは不注意かもしれない。けれど、誰だってうっかりすることはある。もちろん事故を起こしてしまってはそんなことは理由にならないかもしれない。だけど、まだ運転もしていなかったのだ。自分から辞表を出しなさいといわれて、黙ってそのとおりにするなんておかしいと思う。
僕は新聞を読んで、こういうときは労働組合というものに相談したり、自分がそれほど間違ったことをしていないという自信があったら、裁判というものに訴えたりするということを聞いたことがある。お父さんは、自分に自信がなかったのだろうか。僕には大人の事情というものがよくわからない。僕はおばあちゃんに、おばあちゃんのお父さんがクビになったときのことを聞いたことがある。まだ労働組合もなかったころの話だ。きのうまで背が高くてかっこよかったおとうさんがしょんぼりと小さく見えて、心細かったという。
でも、今は平成の時代だ。相談できるところはあるだろうに、家に引きこもりになってしまうなんて、大地ではないけれど、親と子がさかさまだ。
だからそういう意味で、何も言わずお父さんの好きなようにさせてあげているお母さんにもちょっといらいらした。でも、読み進んでいくうちにこういう風に待ってあげるのが良いのかもしれないと気がついた。どんな人だって、これでは良くないと思っても人からうるさく言われるといやだろう。勉強しなくちゃと思いながら「勉強しなさい」といわれると、かえってやる気がなくなると言うのと同じだ。だから、お父さんのことを責める大地に「父さんと母さんは、ふたりで一つのチームなの。」「母さんが大変なときは父さんが助ける。父さんが大変なときは母さんが助ける。チームってそういうものなのよ。」とお母さんが言っているのを読んで、ああそうかと思った。
お母さんのこの言葉で、卓球のダブルスの相手の純に不満を持っていた大地の心は変わっていく。「母さんはチームの相手が大変なときは自分が守ってあげるのだといった。これってひょっとしてぼくと純にも当てはまるんじゃないだろうか。」と大地は気づく。ここでそう気づく大地はえらいと思う。物語は最初から先生にダブルスの相手は純と決められたことになっとくがいかないところからはじまる。そこにお父さんが会社をやめさせられるという事件がおきて、卓球どころではなくなってくる。けれど、ここで大地の悩みに対する解決のヒントがでてくるのだ。僕はスポーツのクラブに入ったことはないけれど、大地がキャプテンとして女子部の問題や自分自身のことでいろいろ考えているのはとてもいいことだと思った。考えている心があるからお母さんの言葉ですぐに自分の悩みを解決するヒントをつかまえることができた。
それが一番大事だから、物語の終わりは大地と純がコートに飛び出していくところで終わるのが良いのだと思う。勝ったか、負けたかはわからずに。(約1500字)
(© Nakagawa Siho この文例は、学習用に書かれたものです。コピー、無断転載を禁じます。)
お父さんがクビになった理由がなんだか変だなと思っても、なかなか思い切って「おかしい」とは書けませんね。ここまで上手な意見を書くのはむずかしいですが、自分が感動したところを中心に筋を追って、自分の似たような体験から出てきた意見を書くと、読みごたえのある感想文が書けます。
この感想文がどんな内容で書かれているか、見ていきましょう。
色分けの意味 緑 あらすじ オレンジ 自分の体験・聞いた話 ピンク 思ったこと |
① 書き出し 一番強く思ったこと
僕はこの物語を読んでいくつか疑問に思ったり、ちょっといらいらしたりすることがあった。まず、主人公の大地のお父さんの態度だ。お父さんは、高速バスの運転手で運転がていねいで最高にすてきでカッコよかった。それが朝出勤して、夕べ飲んでいたお酒が消化できなかったということで、「酒気帯び」となり、自分から辞表を出すように言われてしまった。
② 思ったことの理由
僕が疑問に思うのはこのときのお父さんのとった行動だ。確かにアルコールは残っていたかもしれないけれど、『乗務の八時間前からお酒を飲んではいけない』という規則は守っていた。風邪薬を飲んでいたから、肝臓の消化能力が落ちていて「酒気帯び」になっただけのことだ。風邪薬を飲んでいることを忘れてたくさんお酒を飲んだのは不注意かもしれない。けれど、誰だってうっかりすることはある。もちろん事故を起こしてしまってはそんなことは理由にならないかもしれない。だけど、まだ運転もしていなかったのだ。自分から辞表を出しなさいといわれて、黙ってそのとおりにするなんておかしいと思う。
僕は新聞を読んで、こういうときは労働組合というものに相談したり、自分がそれほど間違ったことをしていないという自信があったら、裁判というものに訴えたりするということを聞いたことがある。お父さんは、自分に自信がなかったのだろうか。僕には大人の事情というものがよくわからない。僕はおばあちゃんに、おばあちゃんのお父さんがクビになったときのことを聞いたことがある。まだ労働組合もなかったころの話だ。きのうまで背が高くてかっこよかったおとうさんがしょんぼりと小さく見えて、心細かったという。
でも、今は平成の時代だ。相談できるところはあるだろうに、家に引きこもりになってしまうなんて、大地ではないけれど、親と子がさかさまだ。
③ 本を読んでいて気づいたこと
だからそういう意味で、何も言わずお父さんの好きなようにさせてあげているお母さんにもちょっといらいらした。でも、読み進んでいくうちにこういう風に待ってあげるのが良いのかもしれないと気がついた。どんな人だって、これでは良くないと思っても人からうるさく言われるといやだろう。勉強しなくちゃと思いながら「勉強しなさい」といわれると、かえってやる気がなくなると言うのと同じだ。だから、お父さんのことを責める大地に「父さんと母さんは、ふたりで一つのチームなの。」「母さんが大変なときは父さんが助ける。父さんが大変なときは母さんが助ける。チームってそういうものなのよ。」とお母さんが言っているのを読んで、ああそうかと思った。
④ 本のストーリーで一番大事なこと
お母さんのこの言葉で、卓球のダブルスの相手の純に不満を持っていた大地の心は変わっていく。「母さんはチームの相手が大変なときは自分が守ってあげるのだといった。これってひょっとしてぼくと純にも当てはまるんじゃないだろうか。」と大地は気づく。ここでそう気づく大地はえらいと思う。物語は最初から先生にダブルスの相手は純と決められたことになっとくがいかないところからはじまる。そこにお父さんが会社をやめさせられるという事件がおきて、卓球どころではなくなってくる。けれど、ここで大地の悩みに対する解決のヒントがでてくるのだ。僕はスポーツのクラブに入ったことはないけれど、大地がキャプテンとして女子部の問題や自分自身のことでいろいろ考えているのはとてもいいことだと思った。考えている心があるからお母さんの言葉ですぐに自分の悩みを解決するヒントをつかまえることができた。
⑤ まとめ 物語の結末で思ったこと
それが一番大事だから物語の終わりは大地と純がコートに飛び出していくところで終わるのが良いのだと思う。勝ったか、負けたかはわからずに。
「チーム二人」はストーリーの中にも、いろいろな細かい展開があるので、一番感動するところや気づくところも、人それぞれですね。上手な意見を書こうとがんばるより、好きなところを中心に書いていくと、すぐにいい考えがうかんできますね。
自分でこの内容をお手本にして書くときは、
① 書き出し 一番強く思ったこと
② 思ったことの理由
③ 本を読んでいて気づいたこと
④ まとめ 物語の結末で思ったこと
を考えてから書き始めると、まとまりの良い文になります。
読みながら気になってふせんをはったり、メモ書きをしたところで、同じような経験が思い浮かぶところを「一番強く思ったこと」「気づいたこと」の候補にします。
それでは、楽しみながら感想文を書いていきましょう。
